2014年4月22日火曜日

Qtのproファイルで各OS向けに個別の設定をする

各OS向けQtの.proファイルの設定

Qtの.proファイルでは各OS向けに個別の設定を行うことが出来るみたいですね.クロスプラットフォームで開発する上で,それぞれのOS毎にインクルードパスやライブラリパスを設定できて便利です.

Windows向け

"win32"がWindows向けですね,例によって..
win32 {
# インクルードディレクトリの追加の例
INCLUDEPATH += c:/tbb/include
DEPENDPATH += c:/tbb/include

# ライブラリパスの追加の例(リリースビルド向け)
CONFIG(release, debug|release): LIBS += -Lc:/tbb/lib/intel64/vc10 -ltbb

# ライブラリパスの追加の例(デバッグビルド向け)
CONFIG(debug, debug|release): LIBS += -Lc:/tbb/lib/intel64/vc10 -ltbb_debug
}

Mac向け

Mac OS Xは"macx"と記述します.
macx {
# インクルードディレクトリの追加の例
INCLUDEPATH += /usr/local/Celler/tbb/4.2/include
DEPENDPATH += /usr/local/Celler/tbb/4.2/include

#ライブラリディレクトリの追加の例
LIBS += -L/usr/local/Celler/tbb/4.2/lib -ltbb
}

Unix/Linux向け

UNIXやLinux向けにはやはり"unix"と記述しますが,"unix"だけではMac OS Xでも適用されてしまうようなので,Macを除外するために"unix:!macx"とします
unix:!macx {
# インクルードディレクトリの追加の例
INCLUDEPATH += /usr/include
DEPENDPATH += /usr/include

#ライブラリディレクトリの追加の例
LIBS += -L/usr/lib -lxxxx
}

総括

Qtの.proファイルから各OSの統合開発環境のプロジェクトを作成できたり,makefileを作成できるので,CUIのアプリ開発もC++であればQtの.proファイルを軸に始めると便利だと思います..