Open Hack Day 2016 の展示会
先日、ヤフー株式会社が主催したOpen Hack Day の展示会に出展してきました。Open Hack Day当日に体調を崩してしまったため出場を断念したので、開発する予定だった作品を後日の展示会に向けて制作し、披露してきました。
この展示会は、Open Hack Dayで開発した作品を展示するという内容でした。
自転車に合わせて景色が動く
作った作品はこちら。一緒に出場したメンバが動画にまとめてくれました。
自転車を漕ぐとセンサが回転したことを読み取り、漕いだタイヤの回転速度に応じて映像が進行します。自転車のブレーキを掛けてタイヤが止まると映像も静止します。
複数台のプロジェクタで部屋一面に映像を投影し、部屋に居ながらにして違う場所の景色の中をサイクリングできたら楽しいだろうなという発想です。今回はTheta Sで撮影した映像を素材として使っていますが、コンピュータグラフィックスで作られたファンタジの世界を冒険できたら素敵ですね。
また、スポーツジムなどで自転車を漕いだり、ランニングしたりするマシンがありますが、同じ景色ではなく景色が変わったら運動もより一層捗るのではないかと思います。
展示では、諸事情の関係でプロジェクタの投影ではなくノートPCでの表示となっております。
センシングの仕組み
自転車にホールセンサ(磁気センサ)を取り付け、後輪ホイールの各所にネオジウム磁石を取り付けます。ホールセンサは磁石が近づくと反応します。ネオジウム磁石が近づく度に反応するため、その周期から速度を算出します。シリアル通信でPCに値を送信します。
映像はUnity
Theta Sで撮影した映像をUnityにMovieTextureとしてSphereオブジェクトに割り当てます。SerialPortでセンサから速度を取得し、それに応じてMovieTextureの再生速度を変えています。
Unityによって映像を作成しているため3次元情報を持っています。カメラオブジェクトを複数個設けることで複数台のプロジェクタにそれぞれの角度の映像を投影できます。また、ゲームの箱庭世界を冒険することや、OculusなどのVRデバイスに入力することにもつなげられます。
まとめ
今回は、Open Hack Dayの展示会で自転車を漕ぐと、その速度に合わせて映像が動く作品を展示しました。